ズキズキ痛む歯茎…その原因を本当に理解していますか?根本治療の重要性
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「仕事中に歯茎がズキズキ痛む」「歯磨きをしたら血が滲んだ」
多忙な日々を送る中で、ふとした瞬間に感じる歯茎の不調。
多くの人が「少し疲れているだけだろう」「とりあえず市販の痛み止めで様子を見よう」と、つい後回しにしてしまいがちです。
しかし、その判断が、将来的に大切な歯を失うだけでなく、全身の健康にまで影響を及ぼす危険なサインを見逃すことに繋がるかもしれません。
市販薬は一時的に痛みという「症状」を抑えるだけで、痛みを引き起こしている「原因」は口腔内で着実に進行し続けます。
この記事では、なぜ歯茎の痛みが起きるのか、その多様な原因を専門家の視点から深掘りし、その場しのぎの「対症療法」ではない、痛みの再発を断ち切るための「根本治療」の重要性について解説します。
横浜駅徒歩2分の横浜エス歯科クリニックが、なぜ「再発させない」治療にこだわるのか。
その理由も合わせてお伝えします。
この記事を読めば、あなたの歯茎の痛みに対する向き合い方が変わるはずです。
目次
01.あなたの痛みはどこから?歯茎の痛みの原因を深掘り解説
02.なぜ痛みが再発するのか?「対症療法」と「根本治療」の違い
03.歯周病の根本治療とは?進行度別の最適なアプローチ
04.横浜エス歯科クリニックが選ばれる理由
05.初診から根本治療完了までの流れ
06.歯茎の痛みと治療に関するよくある質問
07.当院のご紹介
08.関連メニューページ
あなたの痛みはどこから?歯茎の痛みの原因を深掘り解説
歯茎の痛みと一言でいっても、その原因は一つではありません。
痛む場所や症状によって、疑われる疾患は大きく異なります。
まずはご自身の症状と照らし合わせながら、考えられる原因を探ってみましょう。
歯と歯茎の間が痛い・出血する場合【歯周病】
歯と歯茎の境目あたりに痛みを感じたり、歯磨きの際に出血したりする場合、最も可能性が高いのが「歯周病」です。
歯周病は、プラーク(歯垢)の中の細菌によって引き起こされる炎症性疾患で、進行度によって「歯肉炎」と「歯周炎」に分けられます。
歯肉炎(初期段階)
歯茎が赤く腫れ、歯磨きなどの刺激で出血しやすくなります。
この段階ではまだ骨の破壊はなく、丁寧なセルフケアと専門的なクリーニングで健康な状態に戻せる可能性があります。
歯周炎(進行段階)
炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで及び、骨を溶かし始めます。
歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)が深くなり、膿が出たり、歯がグラグラと動揺し始めたりします。
ここまで進行すると、噛んだ時に痛みを感じるようになり、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
歯の根元あたりが痛い・腫れている場合【根尖性歯周炎】
歯の根元付近の歯茎がぷくっと腫れたり、押すと痛みを感じたり、噛むと響くような強い痛みがある場合、「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」が疑われます。
これは、重度の虫歯や過去に神経の治療(根管治療)をした歯が何らかの原因で再感染し、歯の根の先端(根尖)に膿の袋ができてしまう病気です。
「歯が浮いたような感じがする」「歯茎にニキビのようなおでき(フィステル)ができた」といった症状も特徴的です。
激しい痛みを伴う急性期と、軽い違和感程度の慢性期を繰り返すことも少なくありません。
奥歯のさらに奥が痛い場合【親知らず/智歯周囲炎】
20歳前後で生えてくる最も奥の歯「親知らず(智歯)」は、斜めや横向きに生えたり、完全に生えきらなかったりすることが多く、トラブルの原因になりやすい歯です。
親知らずと歯茎の間に汚れが溜まり、細菌が繁殖して炎症を起こした状態を「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」と呼びます。
奥歯の歯茎が大きく腫れて痛むほか、症状が強いと「口が開きにくくなる」「ものが飲み込みづらくなる」といった開口障害を引き起こすこともあります。
疲れやストレスで体の抵抗力が落ちた時に再発しやすいのも特徴です。
歯茎全体が重く痛む場合【歯ぎしり・食いしばり】
特定の歯ではなく、歯茎全体が重く痛んだり、朝起きた時に顎がだるかったりする場合、睡眠中や日中の無意識な「歯ぎしり」や「食いしばり」が原因かもしれません。
体重以上の強い力が持続的にかかることで、歯そのものだけでなく、歯を支える歯茎や骨(歯周組織)にも過大な負担がかかり、炎症や痛みを引き起こします。
この過度な力は、歯周病を悪化させる一因にもなります。
また、歯と歯茎の境目がクサビ状に削れる「アブフラクション」という状態を引き起こし、知覚過敏の原因となることもあります。
その他(全身疾患との関連など)
これら以外にも、不適合な被せ物が歯茎を圧迫しているケースや、口内炎、さらには糖尿病などの全身疾患が歯周病を悪化させ、歯茎の痛みとして現れることもあります。
自己判断はせず、まずは専門家である歯科医師に正確な診断を仰ぐことが、解決への第一歩です。
なぜ痛みが再発するのか?「対症療法」と「根本治療」の違い
「以前、歯茎の治療をしたのに、また同じところが痛くなってきた」
このような経験をお持ちの方は少なくないでしょう。
なぜ、歯茎の痛みは再発しやすいのでしょうか。
それは、行われた治療が「対症療法」であった可能性が高いからです。
対症療法とは?
対症療法とは、痛みや腫れといった「今ある症状」を一時的に緩和させるための処置です。
例えば、痛み止めを飲む、腫れている歯茎の周りを消毒する、膿を出すといった処置がこれにあたります。
確かにこれらの処置で一時的に症状は楽になりますが、痛みを引き起こしている大元の原因、例えば歯周ポケットの奥深くにこびりついた歯石や細菌の塊、感染した歯の根の中などは手つかずのままです。
原因が残っている以上、体の抵抗力が落ちた時などに症状が再発するのは当然の結果と言えます。
根本治療とは?
一方、根本治療は、症状を引き起こしている「原因そのもの」を徹底的に除去し、再発しにくい口腔内環境を再構築することを目指すアプローチです。
歯周病
歯周ポケット内のプラークや歯石を専門的な器具で徹底的に除去し、細菌の温床をなくします。
根尖性歯周炎
感染した根管内を隅々まで清掃・消毒し、再び細菌が入り込まないよう緊密に封鎖します。
歯ぎしり・食いしばり
マウスピース(ナイトガード)を作製して歯や歯周組織にかかる力をコントロールします。
根本治療は、対症療法に比べて時間や手間がかかる場合があります。
しかし、このプロセスを妥協なく行うことこそが、再発のループを断ち切り、長期的にご自身の歯と健康を守るための唯一にして最善の方法なのです。
歯周病の根本治療とは?進行度別の最適なアプローチ
歯茎の痛みの最大の原因である歯周病。
その根本治療は、病気の進行度に応じてアプローチが異なります。
横浜エス歯科クリニックでは、専門医が的確な診査・診断のもと、各ステージに最適な治療計画を立案します。
初期段階【歯肉炎】
治療の中心は「歯周基本治療」です。
この段階では、骨の破壊は起きていません。
治療の目的は、炎症の原因であるプラークと歯石を徹底的に除去し、患者様ご自身のセルフケア能力を高めることです。
ブラッシング指導(TBI)
染め出し液などを用いて磨き残しを可視化し、一人ひとりの歯並びや癖に合わせた効果的な歯磨き方法を指導します。
スケーリング
「スケーラー」という専用の器具を用いて、歯の表面や歯茎の浅い部分に付着した歯石を丁寧に取り除きます。
中等度段階【軽度〜中等度歯周炎】
歯周基本治療に加え、より深い部分へのアプローチが必要になります。
歯周ポケットが4〜6mm程度まで深くなり、歯を支える骨の破壊が始まっています。
スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
歯周ポケットの奥深く、歯根の表面に付着した歯石や感染物質を、特殊な器具を用いて手作業で丁寧に除去していきます。
これは麻酔下で行うことが多く、歯根の表面を硬く滑沢(ツルツル)に仕上げることで、細菌や汚れの再付着を防ぎます。
複数回に分けて慎重に行う、非常に精密さを要する治療です。
重度段階【重度歯周炎】
歯周基本治療だけでは改善が困難な場合、外科的なアプローチを検討します。
歯周ポケットが6mm以上と非常に深く、骨の破壊も大きく進行しています。
SRPだけでは、器具が届かず完全に感染源を取り除くことが困難です。
歯周外科治療(フラップ手術)
歯茎を外科的に切開し、歯根を直接目で確認しながら、SRPでは取り切れなかった深い部分の歯石や感染組織を徹底的に除去する手術です。
歯周組織再生療法
歯周病によって失われてしまった歯槽骨などの歯周組織を、特殊な薬剤(リグロス®など)や膜(GTR膜)を用いて再生させる先進的な治療法です。
全てのケースで適用できるわけではありませんが、条件が合えば、従来は抜歯しか選択肢がなかった歯を保存できる可能性があります。
横浜エス歯科クリニックが選ばれる理由
歯茎の痛みの根本治療、特に精密さが求められる歯周病治療や根管治療において、横浜エス歯科クリニックが多くの患者様に選ばれるのには明確な理由があります。
それは、私たちの「再発させない」治療への強いこだわりと、それを実現するための設備・技術・体制が整っているからです。
理由1:「感覚」に頼らない、データに基づいた診断力
従来のレントゲンだけでは、骨の吸収状態や隠れた病巣を見逃し、不完全な治療計画につながることがあります。
当院では、歯科医師の経験や勘だけに頼るのではなく、先進的なデジタル機器を駆使して口腔内の状態を客観的なデータとして可視化します。
歯科用CT
従来の二次元レントゲンとは異なり、三次元の立体画像で歯を支える骨の状態や根の先の病巣をミリ単位で正確に把握します。
これにより、歯周外科治療や精密根管治療における安全性と確実性が飛躍的に向上します。
各種検査の徹底
歯周ポケットの深さを1歯ずつ精密に測定する歯周組織検査、規格性のあるレントゲン撮影、口腔内写真撮影などを通じて、治療前の状態を多角的に記録・分析します。
これらのデータを基に、科学的根拠に基づいた治療計画を立案します。
理由2:感染源を徹底的に除去するマイクロスコープ精密治療
歯周病や根管治療の再発の最大の原因は、肉眼では見えないレベルでの細菌の取り残しです。
当院では、歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を導入し、このリスクを徹底的に排除します。
マイクロスコープを使用すると、肉眼の最大20倍以上に視野を拡大できます。
明るい照明下で、これまで「見えない」ことが前提だった歯周ポケットの深部や、複雑な根管の内部を直視しながら治療できるため、感染源の除去精度が格段に向上します。
これは、保険診療における肉眼での手探りの治療との決定的な差であり、「再発させない」ための私たちの核となる技術です。
理由3:治療後の口腔内環境を維持するオーダーメイド予防プログラム
優れた治療で一度健康を取り戻しても、その後のケアが不十分であれば、口腔内環境はすぐに悪化し、再発につながります。
当院では、治療を完了することがゴールではなく、その先の健康な状態をいかに維持していくかを重視しています。
経験豊富な担当歯科衛生士が、患者様一人ひとりのリスクやライフスタイルに合わせて、最適なセルフケア方法の指導と、定期的なプロフェッショナルケア(PMTC)を組み合わせたオーダーメイドの予防プログラムを立案・実践します。
治療を担当した専門医と歯科衛生士が密に連携し、長期的な視点でお口の健康をサポートします。
初診から根本治療完了までの流れ
実際に横浜エス歯科クリニックにご来院いただいた際の、一般的な治療の流れをご紹介します。
患者様が安心して治療に臨めるよう、私たちはコミュニケーションと丁寧な説明を最も大切にしています。
STEP1:現状の徹底的な把握(初診・精密検査)
まずは、患者様が抱えているお悩みやご希望を詳しくお伺いするカウンセリングから始まります。
その後、正確な診断のために必要な各種検査(レントゲン撮影、歯科用CT撮影、歯周組織検査、口腔内写真撮影など)を行い、現状を客観的データとして収集します。
STEP2:治療計画の立案とゴール設定の共有(コンサルテーション)
検査結果を基に、現在の口腔内の状況、痛みの原因、そして考えられる治療法について、専門医が分かりやすくご説明します。
保険診療・自由診療を含め、それぞれの治療法のメリット・デメリット、期間、費用などを具体的にお示しし、患者様にとって最善の治療計画を共に考えていきます。
私たちが一方的に治療法を決めることは決してありません。
患者様がすべての情報を理解し、心から納得していただいた上で治療を開始します。
STEP3:専門医による集中治療期間
立案した治療計画に基づき、各分野の専門医が治療を開始します。
歯周基本治療(スケーリング・ルートプレーニング)から、マイクロスコープを用いた精密根管治療、歯周外科治療まで、専門性の高いチーム医療で、質の高い根本治療を提供します。
STEP4:安定した状態を維持するためのメンテナンス期
治療によって健康を取り戻した口腔内を再評価し、その状態を長期的に維持していくためのメンテナンスプログラムへと移行します。
担当の歯科衛生士が、定期的なクリーニングやセルフケアのチェックを行い、再発の兆候を早期に発見・対応することで、あなたの歯と歯茎の健康を末永く守り続けます。
歯茎の痛みと治療に関するよくある質問
Q1. 歯茎が痛いとき、すぐに歯医者に行くべきですか?
A1. はい、できるだけ早く受診してください。
歯茎の痛みは、身体からの危険信号です。
放置することで症状が悪化し、治療がより複雑になったり、最終的に歯を失う原因になったりします。
特に「何もしなくてもズキズキ痛む」「急に強く腫れてきた」などの場合は、緊急性が高い状態ですので、速やかにご連絡ください。
Q2. 歯茎が痛い時にやってはいけないことはありますか?
A2. 患部を指や舌で頻繁に触ったり、爪楊枝などでつついたりするのは避けてください。
細菌が入って炎症が悪化する可能性があります。
また、血行が良くなる長時間の入浴や過度な飲酒、喫煙も痛みを増強させることがあるため控えるのが賢明です。
Q3. 歯周病の治療は痛いですか?
A3. 治療内容によっては、麻酔を使用しますので、痛みを感じることはほとんどありません。
特に、歯周ポケットの深い部分を清掃するSRPや、歯周外科治療の際には局所麻酔をしっかりと効かせてから行います。
Q4. 治療期間と通院回数はどのくらいかかりますか?
A4. 症状の進行度や治療内容によって大きく異なります。
初期の歯肉炎であれば数回の通院で完了しますが、重度の歯周病で外科治療が必要な場合や、精密根管治療を行う場合は、数ヶ月単位の期間が必要になることもあります。
初診のカウンセリング時に、お口の状態に合わせた治療計画と、おおよその期間・回数の目安をご提示します。
Q5. 歯周病は完全に治りますか?
A5. 歯周病は生活習慣病の一側面もあり、「完治」というよりは「コントロールしていく」病気と捉えるのが適切です。
適切な根本治療によって歯茎の炎症をなくし、骨の破壊の進行を食い止めることは可能です。
しかし、治療後にケアを怠れば再発のリスクは常にあります。
そのため、治療後の定期的なメンテナンスが非常に重要になります。
Q6. 保険診療と自由診療では、何が違うのですか?
A6. 最も大きな違いは、使用できる材料や技術、かけられる時間に制限があるかないかです。
保険診療は「最低限の機能回復」を目的とするため、治療法が限られます。
一方、自由診療は制限がないため、マイクロスコープや歯科用CTのような先進設備を駆使し、最新・最良の技術と材料を用いて、より高い精度と成功率、そして長期的な安定を目指した「根本治療」を行うことが可能になります。
Q7. 治療費はどのくらいかかりますか?
A7. 保険診療か自由診療か、また治療の範囲や内容によって費用は変動します。
当院では、治療計画をご説明する際に、必ず詳細な見積もりをご提示し、ご納得いただいてから治療を進めます。
お支払い方法についても、デンタルローンなどをご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
Q8. 親知らずは必ず抜かなければいけませんか?
A8. 全ての親知らずを抜く必要はありません。
まっすぐに生えていて、歯磨きがきちんとできており、痛みや腫れなどのトラブルを起こしていなければ、抜歯の必要はない場合もあります。
しかし、繰り返し歯茎が腫れたり、手前の歯に悪影響を及ぼしたりしている場合は、抜歯をお勧めすることが多いです。
歯科用CTで神経との位置関係などを精密に診断した上で、抜歯の必要性を判断します。
Q9. 歯磨きを頑張れば歯茎の痛みは治まりますか?
A9. ごく初期の歯肉炎であれば、丁寧なセルフケアで改善することもあります。
しかし、歯茎の痛みの多くは、歯ブラシでは除去できない歯石や、歯周ポケットの奥深く、歯の根の中の細菌が原因です。
これらは歯科医院で専門的な器具や技術を用いない限り除去できません。
自己判断で放置せず、一度専門家による診査・診断を受けることが重要です。
Q10. 歯茎の痛みを放置するとどうなりますか?
A10. 歯周病の場合、歯を支える骨が溶け続け、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。
また、歯周病菌が血管を通って全身を巡り、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病などの全身疾患のリスクを高めることも明らかになっています。
たかが歯茎の痛みと軽視せず、お口と全身の健康を守るために、早期の治療をお勧めします。
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