歯茎から膿が出るのはなぜ?原因と治療法、インプラントという選択肢
インプラント
歯周病
「歯磨きをしていたら、歯茎から膿のようなものが出た」「歯茎が腫れていて、押すと白いものが出てくる」「痛みはないけど、歯茎にできものができて膿が出ている気がする」…。
このような経験はありませんか?
歯茎から膿が出るという症状は、お口の中に何らかのトラブルが起きているサインです。
痛みがない場合もあり、「そのうち治るだろう」と放置してしまう方も少なくありません。
しかし、その膿の背後には、歯周病や歯の根の病気など、深刻な問題が隠れている可能性があります。
この記事では、歯茎から膿が出る主な原因と、それを放置することのリスク、そして歯科医院で行われる治療法について詳しく解説します。
さらに、残念ながら歯を残すことが難しくなった場合の選択肢として、インプラント治療についてもご紹介します。
この記事を読むことで、歯茎の膿に対する正しい知識を身につけ、適切な対処法を知ることができます。
ご自身の、そしてご家族の大切な歯を守るために、ぜひ最後までお読みください。
目次
01.歯茎の膿の正体は?考えられる原因を徹底解説
02.「そのうち治る」は間違い!歯茎の膿を放置する危険性とは
03.歯を失ってしまったら…インプラント治療という選択肢について
04.横浜エス歯科クリニックが選ばれる理由
05.インプラント治療のステップ:安心して治療を受けるために
06.歯茎の膿とインプラントに関するよくあるご質問
07.当院のご紹介
08.関連メニューページ
歯茎の膿の正体は?考えられる原因を徹底解説
歯茎から出る膿は、専門的には「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれることもありますが、これは主に歯周病が進行した状態を指す古い呼び方です。
膿の正体は、体内に侵入した細菌と戦った白血球の死骸や、炎症によって壊れた組織細胞、体液などが混ざり合ったものです。
つまり、歯茎から膿が出るということは、その周辺で細菌感染による炎症が現在進行形で起きている証拠なのです。
では、具体的にどのような原因で歯茎から膿が出るのでしょうか。
主な原因として以下の4つが挙げられます。
原因1:歯周病
歯茎から膿が出る最も一般的な原因は歯周病です。
歯周病は、歯と歯茎の間に溜まったプラーク(歯垢)の中にいる歯周病菌によって引き起こされる感染症であり、多くの成人が罹患している、またはその予備軍と言われています。
進行プロセス
1.歯磨きが不十分だと、歯と歯茎の境目にプラークが蓄積します。
2.プラーク内の歯周病菌が毒素を出し、歯茎に炎症を引き起こします(歯肉炎)。この段階では、歯磨き時の出血や歯茎の赤みが見られます。
3.炎症が進行すると、歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)が深くなり、歯を支える土台である顎の骨(歯槽骨)が溶かされ始めます(歯周炎)。
4.深くなった歯周ポケットの奥深くに細菌がさらに侵入し、炎症が悪化すると、膿が溜まって歯茎から自然に、あるいは押した時に排出されるようになります。
特徴的な症状
・歯茎の腫れ、赤み、ぶよぶよした感じ
・歯磨きや食事中の出血
・歯周ポケットからの排膿(白〜黄色の膿が出る)
・口臭が強くなる(膿や細菌による)
・歯茎が下がって歯が長く見える
・歯がグラグラと動揺する(重度に進行した場合)
歯周病は初期段階では痛みなどの自覚症状がほとんどないため、「サイレント・ディジーズ(静かなる病気)」とも呼ばれます。
膿が出る段階では、自覚症状がなくとも、かなり進行している可能性が高いため注意が必要です。
原因2:根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)
歯の根の先端(根尖)周辺の顎骨内に炎症が起き、膿が溜まる病気です。
歯周病が歯の周囲(外側)からの感染であるのに対し、根尖性歯周炎は歯の内部からの感染が原因となります。
主な原因
重度の虫歯
虫歯が歯の神経(歯髄)まで達し(C3)、さらに放置されて神経が壊死してしまう(C4)と、細菌が根管(神経が入っていた管)を通って根の先端の骨にまで感染を広げ、炎症を引き起こします。
不適切な根管治療
過去に受けた神経の治療(根管治療)が不十分で、根管内に細菌が残っていたり、治療後に再度感染が起きたりした場合に発症します。
歯の亀裂や破折
歯にヒビが入っていると、そこから細菌が歯の内部に侵入し、根尖部に炎症を起こすことがあります。
外傷
歯を強くぶつけた衝撃で神経が死んでしまい、後から感染を起こすこともあります。
特徴的な症状
・噛むと痛む、響くような感じがする(咬合痛)
・歯が浮いたような違和感がある
・歯茎に「おでき」や「ニキビ」のようなものができる(フィステル、またはサイナストラクト)
・過去に歯に激しい痛みがあったが、その後痛みが治まった
・体が疲れているときなどに、腫れや痛みが再発しやすい
・歯茎や顔が大きく腫れ上がり、激しい痛みを伴うことがある(急性歯槽膿瘍)
根尖性歯周炎は、レントゲン検査で根の先端周囲に黒い影(膿の袋や炎症による骨の吸収像)として認められることが多く、診断の重要な手がかりとなります。
慢性化して膿の袋が大きくなったものは「歯根嚢胞(しこんのうほう)」と呼ばれることもあります。
原因3:歯根破折(しこんはせつ)
歯の根の部分にヒビが入ったり、完全に割れてしまったりすることです。
特に神経を取った歯(失活歯)は、歯に栄養を供給する血管が失われて枯れ木のようにもろくなっているため、健康な歯に比べて破折のリスクが高まります。
レントゲン写真では破折線が明瞭に写らないことも多く、診断にはCT撮影が必要になる場合や、確定診断が難しいケースもあります。
歯根破折、特に垂直的な破折(歯の長軸方向に割れる)の場合、多くは抜歯が必要となる可能性が高いのが現状です。
破折が起こる原因
・強い歯ぎしりや食いしばりによる継続的な負担
・硬いものを不用意に噛んだ時の瞬間的な強い力
・転倒や衝突などの外傷
・根管治療後に装着する土台(コア)の形態や材質が不適切
症状
・噛んだ時に特定の歯に痛みや違和感が生じる
・歯茎が腫れたり、フィステルができて膿が出たりする
・最初は軽い症状でも、徐々に悪化することが多い
原因4:智歯周囲炎(ちししゅういえん)
親知らず(智歯)が完全に生えきらず、斜めや横向きに埋まっていたり、歯茎の一部が被さっていたりする場合に、歯と歯茎の間の隙間に食べかすや細菌が溜まりやすくなり、炎症を起こす状態です。
症状
・親知らず周辺の歯茎の腫れや痛み
・膿が出る
・口臭が強くなる
・炎症が広がると、口が開きにくくなる(開口障害)、ものを飲み込む時に痛む(嚥下痛)、顎の下のリンパ節が腫れる、発熱するなどの症状が現れる
・体調が悪い時や疲労が溜まっている時に症状が出やすい
このように、歯茎から膿が出る原因は一つではありません。
自己判断はせず、必ず歯科医師による専門的な診査・診断を受け、原因に応じた適切な治療を開始することが重要です。
「そのうち治る」は間違い!歯茎の膿を放置する危険性とは
歯茎から膿が出ても、痛みが一時的に治まったり、日常生活に支障がないと感じたりすると、つい歯科医院への受診を後回しにしてしまうかもしれません。
しかし、膿が出ている状態を放置することは、お口の中だけでなく、全身の健康にとっても非常に危険な行為です。
口腔内への影響:感染の拡大と歯の喪失
口臭の慢性化・悪化
膿に含まれる細菌や分解産物は、強い不快な臭いを発します。
放置すれば口臭がさらに悪化し、周囲の人に不快感を与えてしまう可能性があります。
歯周組織の不可逆的な破壊
膿が出続けているということは、細菌感染による炎症が継続している証拠です。
歯周病であれば歯を支える歯槽骨が溶け続け、根尖性歯周炎であれば根の先の骨が破壊され続けます。
一度失われた骨は、基本的には元に戻りません。
歯の動揺度の増大と最終的な脱落
歯槽骨の破壊が進行すると、歯は支えを失ってグラグラと揺れ始めます。
最初は軽度の動揺でも、放置すれば徐々に悪化し、食事中に突然抜け落ちてしまうこともあります。
隣接歯への悪影響
感染が隣の健康な歯に波及したり、歯が動揺することで噛み合わせのバランスが崩れ、他の歯に負担がかかったりする可能性があります。
重篤な感染症への移行(顎骨炎など)
根尖性歯周炎などを放置し、感染が顎の骨全体に広がると「顎骨炎」という重篤な状態になることがあります。
顔の著しい腫れ、激しい痛み、高熱を伴い、場合によっては入院が必要になることもあります。
さらに感染が広がると、生命に関わる危険性もゼロではありません。
全身への影響:血管を通じて細菌や炎症物質が全身へ
お口の中は、血管を通じて全身と密接につながっています。
歯茎の炎症部位から細菌や、細菌が出す毒素、炎症によって体内で作られる炎症性物質などが血流に入り込み、全身の様々な臓器や組織に悪影響を及ぼすことが、近年の研究で次々と明らかになっています。
心血管疾患(心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、動脈硬化)
歯周病菌などの細菌が血管内に入り込み、血管壁に付着して炎症を起こしたり、血栓(血の塊)を形成しやすくしたりすることで、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。
糖尿病
歯周病による慢性的な炎症は、血糖コントロールを担うインスリンの働きを妨げ(インスリン抵抗性)、糖尿病の発症や悪化に関与します。
逆に、糖尿病患者は免疫力が低下しやすく、歯周病が重症化しやすいという、極めて深刻な相互関係があります。
誤嚥性肺炎
特に嚥下機能(飲み込む力)が低下している高齢者において、お口の中の細菌が唾液や飲食物と共に誤って気道に入り、肺で炎症を起こす肺炎です。
歯茎に膿があるような不衛生な口腔環境は、誤嚥性肺炎の直接的な原因となり得ます。
妊娠トラブル(早産、低体重児出産)
妊娠中の女性が重度の歯周病に罹患している場合、血中の炎症性物質が子宮の収縮を促し、早産や胎児の発育不全による低体重児出産のリスクが高まることが複数の研究で示唆されています。
その他の疾患
近年では、歯周病菌とアルツハイマー型認知症との関連や、関節リウマチ、骨粗しょう症、特定のがん(食道がん、膵臓がんなど)との関連も指摘され、研究が進められています。
このように、歯茎の膿は決して「お口の中だけの小さな問題」ではありません。
全身の健康を脅かす重大な病気の発端となる可能性があることを理解し、痛みや症状の有無にかかわらず、膿に気づいたら直ちに歯科医院を受診することが、ご自身の健康を守るために何よりも重要です。
歯を失ってしまったら…インプラント治療という選択肢について
歯茎の膿の原因である歯周病、根尖性歯周炎、歯根破折などが重度に進行し、様々な治療を試みても残念ながら歯を保存することが不可能と診断される場合があります。
歯を失うことは、単に食べ物を噛みにくくなるだけでなく、見た目へのコンプレックス、発音のしにくさ、隣の歯が倒れてきたり、噛み合う歯が伸びてきたりすることによる噛み合わせ全体の崩壊、さらには精神的なストレスにもつながり、生活の質(QOL)を大きく低下させる可能性があります。
失った歯の機能と審美性を回復するための代表的な治療法には、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」の3つがあります。
それぞれの特徴を理解し、ご自身にとって最適な選択をすることが大切です。
ブリッジ
失った歯の両隣にある健康な歯を支柱として削り、それらの歯に橋渡しするように連結された人工歯を被せる固定式の治療法です。
メリット
比較的短期間で治療が完了する、固定式のため違和感が少ない、保険適用が可能(使用材料に制限あり)。
デメリット
支えにするために健康な歯を削る必要がある(最大の欠点)、削られた歯は寿命が短くなる傾向がある、支台歯に過度な負担がかかりやすい、歯のない部分の顎の骨は徐々に痩せていく、清掃が難しく虫歯や歯周病のリスクが高まる。
入れ歯(義歯)
失った歯とその周囲の歯茎を補う、取り外し可能な装置です。
1本~数本の歯を補う「部分入れ歯」と、全ての歯を補う「総入れ歯」があります。
メリット
外科手術が不要で侵襲が少ない、比較的安価で製作期間が短い(保険適用の場合)、多くの症例に対応できる。
デメリット
装着時の違和感や痛みが出やすい、噛む力が弱い(天然歯の20~40%程度)ため食事に制限が出ることがある、発音しにくくなることがある、部分入れ歯の場合は固定するための金属のバネ(クラスプ)が見た目に影響することがある、毎日の着脱と清掃が必要、顎の骨が痩せやすい。
インプラント
歯が失われた部分の顎の骨に、生体親和性の高いチタン製の人工歯根(インプラント体)を外科的に埋め込み、それが骨としっかり結合した後に、その上に土台(アバットメント)と人工の歯(上部構造)を装着する治療法です。
メリット
天然歯に近い機能回復
顎の骨に直接固定されるため、自分の歯のようにしっかりと噛むことができ、食事の楽しみを取り戻せます(天然歯の90%以上の咀嚼能力回復)。
優れた審美性
見た目が非常に自然で、他の歯と見分けがつきにくいため、自信を持って笑ったり話したりできます。
隣接歯への負担がない
ブリッジのように健康な歯を削る必要がなく、入れ歯のようにバネをかける必要もないため、残っている他の歯を守ることにつながります。
顎骨の健康維持
インプラントが天然歯の根と同様に顎の骨に適度な刺激を与えるため、歯が抜けた後に起こりがちな顎の骨の吸収(痩せ)を防ぐ効果が期待できます。
快適な装着感
固定式のため、入れ歯のような違和感やズレ、話しにくさがほとんどありません。
デメリット
顎の骨にインプラントを埋め込むための外科手術が必要です。
治療期間が他の方法に比べて長くなる傾向があります(一般的に3ヶ月~1年程度)。
原則として保険適用外の自由診療となるため、治療費が高額になります。
重度の全身疾患がある場合(例:コントロール不良の糖尿病)や、顎の骨の量が極端に不足している場合など、適用できないケースがあります。
治療後の定期的なメンテナンスが不可欠です。
歯茎の膿が原因で歯を失ってしまった場合、失われた機能、審美性、そして残存歯の保護という観点から、インプラント治療は非常に優れた選択肢となり得ます。
顎の骨の状態など、適用可能かどうかは精密な検査が必要ですが、まるで自分の歯が蘇ったかのような感覚を取り戻せる可能性を秘めた治療法です。
横浜エス歯科クリニックが選ばれる理由
インプラント治療は、失った歯の機能と美しさを取り戻すための優れた選択肢ですが、外科手術を伴う高度な専門性が求められる治療です。
どの歯科医院で治療を受けるかによって、その結果や長期的な安定性は大きく変わってきます。
特に、歯茎の膿の原因となった感染(歯周病や根尖性歯周炎)があった部位へのインプラントは、より慎重な診断と高度な技術が求められます。
横浜エス歯科クリニックが、多くの患者様からインプラント治療の場として選ばれ、信頼をいただいているのには明確な理由があります。
1.圧倒的な実績と世界水準の専門性
当院は、累計5,000件を超えるインプラント症例実績を有しており、これは様々なケースに対応してきた経験と信頼の証です。
ICOI(国際口腔インプラント学会)認定医をはじめ、経験豊富な歯科医師が在籍しています。
ICOIは世界最大規模のインプラント学術団体であり、その認定医資格は厳しい基準をクリアした歯科医師にのみ与えられます(日本の歯科医師のわずか0.2%)。
これにより、世界水準の知識と技術に基づいた質の高い治療を提供することが可能です。
2.難症例への卓越した対応力
「他院でインプラントは適用できないと診断された」「顎の骨が薄い、少ないと言われた」といった難症例の患者様も、当院では諦めません。
サイナスリフトやGBR(骨誘導再生法)といった高度な骨造成技術にも豊富な経験(サイナスリフト100件以上)を有しており、他院では対応困難とされるケースでも、インプラント治療を実現できる可能性があります。
3.先進技術が可能にする「精密」かつ「安全性」ある設備
当院では、最新鋭の歯科用CTを院内に設置しています。
術前に顎の骨の立体構造や厚み・密度、神経や血管の正確な位置まで把握し、リスクを最小限に抑えた安全な治療計画を立案します。
さらに、X-Guide(ダイナミック3Dナビゲーションシステム)を導入しています。
手術中には、インプラントを埋入するドリルの位置・角度・深さをコンピューターがリアルタイムで誘導します。
まさに「インプラント手術におけるGPS」と言えるシステムで、ミリ単位以下の精度での埋入を実現します。
特に神経に近いなど、難易度の高い症例でも安全性と正確性を飛躍的に向上させます。
また、カールツァイス社製マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を用いることで、肉眼では見えないレベルでの精密な処置が可能になります。
歯茎の切開や縫合も最小限に抑えられるため、術後の腫れや痛みの軽減、治癒の促進につながります。
さらに、iTeroやDEXIS IS 3800といった3D口腔内スキャナーを活用しています。
従来の粘土のような印象材を使わず、快適で嘔吐反射の少ない、高精度なデジタル型取りを行います。
4.患者様のニーズに応える多様な選択肢と長期的な安心
世界トップシェアを誇り、長期的な臨床データが豊富なノーベルバイオケア社、ストローマン社のインプラントシステム、そして信頼性の高い国産の京セラ社のシステムを採用。
それぞれの特徴をご説明し、患者様のご予算やご希望に応じて最適なインプラントを選択いただけます。
治療後の安心を提供するため、インプラント本体(フィクスチャー)の種類に応じて最長15年までの明確な保証制度を設けています。
これは当院の治療技術と品質に対する自信の表れです。
5.「3つのS」に基づく、患者様一人ひとりに寄り添う姿勢:
当院の根幹にあるのは「Smile(笑顔)」「Satisfaction(満足)」「Safety(安心・安全)」そして「Sustainability(継続可能)」という「3つのS」です。
「ご家族やご友人に紹介したくなる歯医者さん」を目指し、単に技術を提供するだけでなく、患者様との信頼関係を大切にし、生涯にわたるお口の健康をサポートするパートナーでありたいと考えています。
歯茎の膿という辛い経験を経て、歯を失ってしまった患者様だからこそ、次の治療では最高の選択をしていただきたい。
横浜エス歯科クリニックは、その想いに応えるための専門性、技術、そして情熱を持っています。
インプラント治療のステップ:安心して治療を受けるために
「インプラント治療は大変そう」「時間がかかると聞いた」といった不安をお持ちの方も多いでしょう。
ここでは、インプラント治療が一般的にどのように進められるのか、そのステップを分かりやすく解説します。
STEP1:カウンセリング・精密検査・診断・治療計画の立案(通院1~2回)
カウンセリング
まずは患者様のお悩み、治療へのご希望、全身の健康状態(既往歴、服用薬など)を詳しくお伺いします。
どんな些細なことでもお話しください。
精密検査
レントゲン撮影、必須となるCT撮影、口腔内写真撮影、歯周病検査、噛み合わせの検査、必要に応じて歯型採り(または口腔内スキャン)などを行い、お口の中の状態を詳細に把握します。
診断・治療計画
検査結果を基に、インプラント治療が可能かどうか、可能であればどのような方法(使用するインプラント、骨造成の要否、手術方法、期間、費用など)が最適かを診断します。
複数の選択肢がある場合はそれぞれのメリット・デメリットを提示し、患者様にご納得いただけるまで丁寧に説明します。
STEP2:術前準備(通院1回)
必要に応じて、手術前に口腔内のクリーニングや、既存の歯の問題(虫歯、歯周病)の治療を行います。
STEP3:インプラント埋入手術(通院1回、手術時間は1本あたり約1時間~3時間)
麻酔
局所麻酔を十分に行いますので、手術中に痛みを感じることはありません。
ご希望により静脈内鎮静法(点滴麻酔でリラックス状態にする)も選択可能です。
埋入手術
歯茎を切開し(場合によっては切開しないフラップレス手術も可能)、CTデータに基づいて計画された正確な位置・角度・深さに、専用ドリルでインプラントを埋入するための穴を形成し、インプラント体(フィクスチャー)を埋め込みます。
横浜エス歯科クリニックではX-Guideナビゲーションシステムを用いることで、これを極めて高い精度で行います。
縫合
歯茎を縫合して手術は完了です。
術後説明
痛み止めや抗生物質が処方され、術後の食事や清掃に関する注意点をご説明します。
通常、1~2週間後に抜糸のために来院いただきます。
STEP4:治癒期間(オッセオインテグレーション待ち)(期間:約2~6ヶ月)
埋入されたインプラントが顎の骨と生物学的にしっかりと結合する(オッセオインテグレーション)のを待つ重要な期間です。
この結合により、インプラントは天然歯の根のように強固な土台となります。
期間は、骨の質、埋入部位(一般に下顎の方が早い)、骨造成の有無、使用インプラントなどにより異なります。
この期間中、見た目が気になる場合は仮歯を装着することができます。
STEP5:最終的な型取り(通院1~2回)
最終型取り
アバットメントが装着された状態で、最終的な人工歯(上部構造)を作製するための精密な型取り(または高精度な口腔内スキャナーによるデジタルスキャン)を行います。
STEP6:人工歯(上部構造)の製作・装着(通院1~2回)
型取り(スキャンデータ)に基づき、歯科技工士が患者様の歯の色や形に合わせて、オーダーメイドの人工歯(セラミックやジルコニアなど)を製作します。
完成した人工歯をアバットメントに装着し、噛み合わせや見た目を最終調整して、インプラント治療は完了となります。
STEP7:定期メンテナンス(3ヶ月~6ヶ月に1回)
治療完了後が新たなスタートです。
インプラントを長期的に快適に使用するためには、ご自宅での適切なセルフケアと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルメンテナンスが不可欠です。
メンテナンスでは、インプラント周囲の清掃状態のチェック、専門的なクリーニング、噛み合わせの確認、レントゲンによる骨の状態の確認などを行います。
横浜エス歯科クリニックでは、患者様一人ひとりの状況に合わせて、最適な治療計画とスケジュールをご提案いたします。
治療の流れについてご不明な点があれば、いつでもお気軽にご質問ください。
歯茎の膿とインプラントに関するよくあるご質問
Q1. 歯茎から膿が出ているのですが、すぐに歯医者に行くべきですか?痛みはありません。
A1. はい、痛みがない場合でも、できるだけ早く歯科医院を受診してください。
歯茎からの排膿は、体からのSOSサインです。
歯周病や根尖性歯周炎などの感染症が原因であることが多く、放置すると歯を支える骨が溶け、最終的に歯を失う可能性があります。
また、感染が全身に悪影響を及ぼすリスクも指摘されています。
早期発見・早期治療が、歯と全身の健康を守る鍵となります。
Q2. 歯茎の膿の治療は痛みを伴いますか?
A2. 治療の種類にもよりますが、歯科治療では麻酔を使用することで痛みを大幅に軽減できます。
歯周病の歯石除去(スケーリング)でしみることがある場合や、根管治療、外科処置などでは、必要に応じて局所麻酔を行います。
横浜エス歯科クリニックでは、表面麻酔の使用や、極細の注射針など、痛みを最小限に抑えるための様々な工夫を行っております。
痛みが苦手な方は遠慮なくお申し出ください。
Q3. 歯茎の膿は市販薬やうがい薬で治せますか?
A3. 市販のうがい薬や塗り薬は、一時的に症状を和らげたり、口腔内を清潔に保つ助けにはなりますが、膿の原因となっている感染源(歯周ポケット深部の歯石や細菌、根管内の感染物質など)を取り除くことはできません。
根本的な治療には、歯科医院での専門的な処置が必要です。
自己判断で市販薬に頼り続けると、治療のタイミングを逃し、症状を悪化させてしまう可能性があります。
Q4. 歯茎にできた「おでき」(フィステル)は自分で潰しても良いですか?
A4. 絶対に自分で潰さないでください。
フィステルは根尖性歯周炎などで根の先に溜まった膿の出口です。
無理に潰すと、細菌が周囲の組織に広がり、炎症を悪化させる危険があります。
また、一時的に膿が出ても原因が解決したわけではなく、必ず再発します。
フィステルに気づいたら、触らずに速やかに歯科医院を受診してください。
Q5. 膿が出ている歯は、やはり抜かなければならないのでしょうか?
A5. 一概には言えません。
原因と進行度によります。
歯周病であれば、徹底的な歯周基本治療や、場合によっては歯周外科治療によって歯を残せる可能性があります。
根尖性歯周炎であれば、精密な根管治療(特にマイクロスコープを用いた自由診療の根管治療)を行うことで、高い確率で歯を保存できます。
しかし、歯根が垂直的に割れている(歯根破折)場合や、歯周病で歯を支える骨がほとんど失われている場合は、残念ながら抜歯となる可能性が高くなります。
横浜エス歯科クリニックでは、精密な検査に基づき、あらゆる可能性を探り、できる限りご自身の歯を残すための治療を優先します。
Q6. 以前、歯茎の膿で歯を抜きました。インプラントを考えていますが、骨が少ないと言われました。治療は可能ですか?
A6. 歯周病や根尖性歯周炎で歯を失った場合、炎症によって顎の骨が吸収されていることが多く、インプラントに必要な骨量が不足しているケースは少なくありません。
しかし、横浜エス歯科クリニックでは、サイナスリフトやGBR(骨誘導再生法)といった骨造成術に対応しております。
これらの処置により、インプラント治療が可能になる場合が多くあります。
CTによる精密検査で骨の状態を正確に評価し、最適な治療法をご提案しますので、他院で断られた方もぜひ一度ご相談ください。
Q7. インプラント治療の費用が高額で迷っています。
A7. インプラント治療は自由診療のため、費用負担が大きいのは事実です。
しかし、失った歯の機能や審美性を長期的に回復できるという大きなメリットがあります。
横浜エス歯科クリニックでは、治療費の透明性を重視し、カウンセリング時に詳細な見積もりをご提示します。
また、デンタルローン(分割払い)のご利用も可能ですので、月々のご負担を抑えながら治療を受けていただけます。
さらに、インプラント治療費は医療費控除の対象となる場合がありますので、確定申告により税金の還付を受けられる可能性があります。
費用に関するご相談もお気軽にお寄せください。
Q8. インプラント手術後の腫れや痛みはどの程度続きますか?
A8. 腫れや痛みの程度には個人差がありますが、通常、術後2~3日をピークに、1週間程度で徐々に落ち着いていきます。
処方される痛み止めや抗生物質を適切に服用していただくことで、日常生活への支障は最小限に抑えられます。
横浜エス歯科クリニックでは、マイクロスコープを用いた低侵襲手術や、ナビゲーションシステムによる精密な手術を心がけており、術後の不快症状の軽減に努めています。
Q9. インプラント治療に年齢制限はありますか? 高齢でも受けられますか?
A9. 顎の骨の成長が完了していれば、基本的に年齢の上限はありません。
大切なのは年齢そのものよりも、全身の健康状態と顎の骨の状態です。
糖尿病や骨粗しょう症などの持病がある場合でも、主治医と連携し、状態がコントロールされていれば治療可能な場合が多くあります。
実際に80代、90代でインプラント治療を受け、快適な食生活を取り戻されている方もいらっしゃいます。
健康状態に不安がある方も、まずはご相談ください。
Q10. インプラントを入れた後、特に気をつけることは何ですか?
A10. 最も重要なのは、毎日の丁寧なセルフケアと、定期的なプロフェッショナルメンテナンスです。
インプラント自体は虫歯になりませんが、周囲の歯茎は歯周病に似た「インプラント周囲炎」になるリスクがあります。
インプラント周囲炎は自覚症状なく進行し、インプラントを支える骨を溶かし、最悪の場合インプラントが脱落します。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使い、インプラント周囲を清潔に保つことが必須です。
そして、歯科医院での定期メンテナンス(通常3~6ヶ月に1回)を必ず受診し、専門的なクリーニングとチェックを受けることが、インプラントを長持ちさせる秘訣です。
当院のご紹介
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各院にマイクロスコープやCTなどの精密機器を完備し、質の高い治療を安定的に提供できる体制が整っています。
他院にはないグループ連携による技術力と安心感が強みです。
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当日の空き状況によっては、急なご予約にも柔軟に対応可能です。
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